「部落探訪」(曲輪クエスト)削除裁判の埼玉訴訟判決が12月17日に言い渡され、さいたま地裁第2民事部の関根規夫裁判長は、「部落探訪」の差止め範囲は、原告本人だけでなく、第1次訴訟で削除を求めた28カ所すべての地区の削除を認めた。解放同盟の原告適格は認められず、損害賠償は11万円のみ認められた。被告は出廷しなかった。
判決は権利侵害について、不当な差別を受けることなく平穏な生活を送ることができる「人格的な利益が侵害された」と認めたうえで「被告の行為は、差別意識につながるような新たな手掛かりを作り出す行為」であり、「差別意識を増幅させ、差別行為を助長するものである」と宮部の行為を厳しく弾劾した。また削除の範囲については「その実効性を確保する観点から」埼玉県内の28カ所すべての削除を命じた。
報告集会で、片岡明幸県連委員長は、「全部の地区の削除が認められた。全面的な勝利と言っていい。他県の裁判に先駆けて良い判決となった。これまでの支援に感謝したい」と述べた。西島藤彦中央委員長、赤井降史中央書記長も、裁判勝利への祝意を述べた。
山本志都弁護士が報告し、「原告池田さんと、原告がいない28地区の写真・動画の削除がすべて認められたのは大きな成果だ」と述べた。また判決は、ネットで1つの記事の閲覧から他の記事も検索することが可能であり、芋づる式に閲覧できるため、池田さんの情報を手掛かりに、他の地区の情報を見ることもできるなど差別する側の視点から分析してすべてを削除した、と解説した。
山本弁護士は「埼玉では、現在41地区が掲載されており、残りの13地区について第2次訴訟を提訴した。第1次訴訟と同様に判断されるだろう」と述べた。
(解放新聞埼玉より)




